シングルマザー

母子家庭のお母さんが疲れたときに読んでほしいこと

横たわる女性

子どものこと、仕事のこと、人間関係のこと、将来のことなど母子家庭のお母さんの悩みは深く、いきづまってしまうこともありますよね。共働きだとしてもこのような悩みは尽きないのですから、女手ひとつで子どもを育てているお母さんの感じるストレス、プレッシャーは相当なものです。

本記事では、いろんなことで疲れてしまったお母さんの悩みをすこしでも軽くできる情報をお伝えしていきます。

母子家庭の疲れたお母さんへ

母子家庭のお母さんの悩みは、大きくは次の4つに分類されるのではないでしょうか。ここでは、それぞれの悩みを深掘りしていきます。

母子家庭は子育てがたいへん

子どもとの時間を十分にとれず一緒に遊んであげられない、勉強をみてやれない、ちゃんとしたごはんをつくってやれない等、自分にふがいなさを感じてしまうこともありますよね。それに子どもが小学生・中学生になるとPTA活動への参加も求められたりして余計に負担が増してしまいます。

でも考えてみてください。私も母子家庭育ちなので分かるのですが、子どもたちがいちばん恐れていることはお母さんがいなくなってしまうことです。だから子どもに何もしてやれないなんて自分を責めずに、子どもに「お母さんはずっとあなたといるよ。」としっかり伝えてあげてください。

母子家庭は仕事がつらい

母子家庭だと、子どもが体調をくずしたときや新型コロナの影響などで休校になったときに仕事を休んだり、シフトをずらしたり調整しなければならないことも出てきます。そんなときに快く対応してくれる職場ばかりではないので気を使いますし、そもそもお給料も減ってしまいますね。

今の職場をかわりたいという希望があれば、後半で紹介するひとり親のための就業支援もあるので参考にしてください。

母子家庭は孤独が苦しい

子育てや仕事に忙しいと時間をとれないということもありますが、なかなか相談相手がみつかりませんよね。好奇心まる出しの人に根掘り葉掘り聞かれるのも嫌だし、相談できれば誰でもいいという訳でもないですしね。

グチも言えずひとりでため込むというのはかなりストレスです。それにひとりで情報を集めたり、決断したりすることは気楽な一面もありつつ実は大変です。

母子家庭は将来が不安

頼れる人がいない場合、将来を考えると不安でしょうがないですよね。自分が倒れたら生活はどうなるのだろうか、子どもを進学させてやれるのだろうか、いつまで働けるのだろうか、といった色々な悩みが尽きないと思います。

そんな時は同じ境遇のお母さんたちはどんな風にしているのか調べてみたり、ロールモデルとなるお母さんと出会える場に参加してみたりするのもおススメです。

母子家庭の疲れたお母さんに知ってほしいこと

ここからは母子家庭のお母さんたちに役立つ制度や活動を紹介します。基本的に名古屋圏を中心に紹介しますが、他の地方でも同様の制度や活動はあるので参考にして情報収集していただければと思います。

子育てを支援してくれる制度・活動

20歳未満の子どもがいるひとり親家庭の方を対象とした自宅へのヘルパー派遣(生活援助)や保育施設での預かりサービス(子育て支援)です。

生活支援の利用可能日は、午前8時から午後8時(日曜は午後9時から午後5時)です。利用料金は、1時間あたり0~300円です。

子育て支援の利用可能日は午前8時から午後10時までです。利用料金は1時間あたり0~150円です。

申込窓口は区役所福祉部民生子ども課民生子ども係、または支所区民福祉課保護・子ども係です。

18歳未満の子どもの保護者が病気や出産、看護、災害などにより一次的に家庭での子育てが困難になったときに、原則1週間を限度として、乳児院・児童養護施設、里親宅に子どもを預けられるサービスです。

利用料金は、2歳未満時で0~5,350円、2歳以上で0~2750円です。

申込窓口は区役所福祉部民生子ども課民生子ども係、または支所区民福祉課保護・子ども係です。

子育ての手助けをしてほしい人(依頼会員)と子育てのお手伝いをしたい人(提供会員)をマッチングして、会員同士で一時的に子育ての援助をする事業です。

依頼会員の資格は、名古屋市内に在住、在勤、在学で生後57日から小学6年生までの子どもをもつ人です。

報酬基準は、月曜から金曜の午前7時から午後7時は1時間あたり800円、土日祝や年末年始、平日であっても午前7時から午後7時以外の時間帯は1時間あたり1,000円です。その他、交通費などの実費が必要になります。

就労を支援してくれる制度・活動

子育てしながら就職を希望する人を中心に就職支援を行う国の無料職業紹介機関です。ベビーチェアを備えた職業相談コーナー、セミナー託児ルーム、キッズコーナーなどもあります。

名古屋市内在住のひとり親家庭のお母さん、お父さんの就業支援拠点です。愛知県内の企業から得られた求人情報をもとに、仕事の紹介を行ったり、就業支援講習会を開催したりしています。

ひとり親家庭のお母さん、お父さんを対象として、就職やスキルアップのために指定口座を受講した場合に受講費用の6割が助成されます(事前相談が必要です)。

市内在住の20歳未満の子どもを扶養していること、児童扶養手当受給者または同等の所得水準であること、などいくつか要件がありますので、ご自身が要件をすべて満たすかを確認してください。

ひとり親家庭のお母さん、お父さんを対象として、就職や転職などのために1年以上学校に通学して必要な資格を取得する場合に、一定期間給付金が支給されます(事前相談が必要です)。

市内在住の20歳未満の子どもを扶養していること、児童扶養手当受給者または同等の所得水準であること、適職に就くために資格取得が必要と認められること、などいくつか要件がありますので、ご自身が要件をすべて満たすかを確認してください。

支給額は月額70,500~140,000円です。

高等職業訓練促進給付金を活用して資格取得を目指すひとり親家庭のお母さん、お父さんを対象として入学準備金・就職準備金を貸し付ける制度です。

入学準備金の上限が50万円、就職準備金の上限が20万円で、償還期間は60か月以内です。

問合せ先は、申込窓口は区役所福祉部民生子ども課民生子ども係、または支所区民福祉課保護・子ども係です。

ひとり親家庭のお母さん、お父さん、子どもが資格取得・就職・転職のため、高等学校卒業程度認定試験の合格を目指す講座を受講すると、受講料の一部が助成されます(事前相談が必要です)。

市内在住の20歳未満の子どもを扶養していること、児童扶養手当受給者または同等の所得水準であること、などいくつか要件がありますので、ご自身が要件をすべて満たすかを確認してください。

母子家庭ならではの悩みを相談できる場所

区役所民生子ども課民生子ども係、各支所区民福祉課保護・子ども係には、ひとり親家庭の方専門の相談員が配置されており、児童扶養手当等の各種支援制度の受付・支給だけでなく、生活全般の相談にものってくれます。

各種相談

ジョイナス.ナゴヤでは、こころの休けい室(心理カウンセリング)、養育費相談、法律相談、電話相談を受け付けています。

仲間づくり・交流会

ひとり親家庭のお母さん、お父さんの悩みや不安を共有できるセミナーや親子で参加できる交流会、イベントが開催されており、すべて無料で参加できます。

母子家庭のお母さんは「疲れた」って言っていいんだよ

ひとりで家のこと、子どものこと、仕事などすべてを回すのは大変ですよね。疲れて当たり前です。本記事でいちばん伝えたいことは、当たり前のことなんだから「疲れた」って吐き出してね、ということです。

吐き出せば、助けてくれる制度・活動・人たちは存在します。中傷したり、マウントしてくるような人と無理に付き合うのはやめて、自分にとって居心地の良い環境に身を置きましょう。そのために本記事が役立てれば幸いです。

家事の手抜きアイデア30選!共働きはゆる家事でいきましょう
家事の手抜きアイデア30選!共働きはゆる家事でいきましょう「丁寧な暮らし」の呪縛にとらわれず、ストレスをためない家事の手抜きアイデア30選を紹介します。便利家電やお役立ちアイテムをフル活用して、家事はササっと済ませてしまいましょう。...